廃棄物処理法違反に関して①

廃棄物処理法の罰則の恐ろしさ

 

罰則とは、法律に違反した際に適用されるルールのことです。

法律の規定を知らなかった場合でも、罰則に規定されている行為を行ってしまうと非常に重いペナルティが科せられることになります。

廃棄物処理法は、特定の業界や場面だけにかかってくる法律でなく、廃棄物という我々の日常生活や企業活動と密接な関係を有するものを規定する法律ですので、罰則の定めを知らずに法律違反を起こしてしまうケースが多くなっています。

例えば、廃棄物処理業を無許可で営業した場合、「5年以下の懲役または1000万以下の罰金」という刑事罰の対象となりますが、同じ無許可営業でも建設業、運送業の「3年以下の懲役または300万円以下の罰金」に比べ、一段重いものとなっています。

また、産業廃棄物の処理を委託する場合、排出業者にはマニフェストを交付する義務があるのは前述の通りですが、それを知らずに業務委託を行うと、委託の度に法律違反の事実を積み重ねてしまうことになります。

CSRが重視され、環境への取組みが企業評価に直結する昨今、企業が産廃物処理法を始めとする環境法令に違反した場合、企業イメージの低下や社会的信用の失墜という非常に大きなダメージを受けることになります。

知らない間に法律違反を起こしていた、ということにならない為にも、産廃物処理法の罰則を理解することが非常に重要となります。

廃棄物処理法違反を起こさないポイントとしては、下記の通りです。

  • 許認可を適正に取得する
  • 産業廃棄物の処理を委託する場合は、必ず契約書を締結する
  • マニフェストを適切に発行管理する
  • 帳簿を適切に管理する
  • 勝手に再委託をしない
  • 名義貸しをしない
  • 処理基準で定められた方法通りに産業廃棄物を処理する

 

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